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片岡仁左衛門と坂東玉三郎が鶴屋南北作の同演目で36年ぶりに共演した歌舞伎公演の後編。
確かな演技力に加え、圧倒的な美しさで絶大な人気を誇る片岡仁左衛門と坂東玉三郎。かつて"孝玉コンビ"と呼ばれ、一大ブームを巻き起こし、半世紀を経た今なお、その人気は衰えないばかりか新たな観客を魅了し続けている。そんな二人が、多くの熱烈な要望を受け伝説的な演目『桜姫東文章』で36年ぶりに共演。匂いたつような色気溢れる演技でつとめあげている。
鬼才・鶴屋南北による『桜姫東文章』は、自分を襲った顔も名前も知らぬ男を思い続ける桜姫、あらゆる悪事に手を染める危険な男 権助、かつての恋人と姿を重ね桜姫に執着する僧 清玄を中心に、それぞれの欲望が絡み合いながら、劇的な物語が展開していく。桜姫の辿る数奇な運命、美しく濃密な濡れ場、絢爛豪華な舞台セットなど、見どころ満載の人気演目を上の巻と下の巻の2部作として上映。
僧 清玄は、稚児の白菊丸と道ならぬ恋の果て心中を図るが、一人生き残ってしまう。17年後、高僧となった清玄は桜姫と出会う。彼女は白菊丸の生まれ変わりなのか...。一方、家宝の巻物「都鳥」を盗まれ御家没落のため出家を心に決めた桜姫には秘密があった。かつて暗闇の中で自分を犯した男の子どもを秘かに産み落とし、今でも一夜の甘美な思い出として、その肌が忘れられずにいた。ある日、腕に鐘の刺青のある男、権助とめぐり逢う。権助こそ、桜姫の思う相手。再び権助に身を委ねる桜姫。しかしその密会が明るみになり...。
公開劇場:奈良/大和郡山、愛媛/東温