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2021年に惜しまれつつ亡くなった瀬戸内寂聴の<生誕100年記念>のドキュメンタリー映画。
国民的作家・寂聴さんとディレクター"裕さん"。密着17年。二人の間に"タブー"はない。2021年、惜しまれつつ亡くなった瀬戸内寂聴に、密着17年間という歳月を撮影し続けた監督・中村裕。17年に及ぶ密着では、日常的に互いに全てを報告し合う、まるで母親、先達、友人、あるいは恋人のような…形容しがたい関係性の二人。長年、寄り添い続けた監督だから描ける"誰も知らない瀬戸内寂聴"の "本音"や"金言"の数々が満載の貴重なドキュメンタリー映画が誕生した。
99年の恋と革命。その波乱万丈の「生き様」とは―。寂聴は、死の直前まで月刊誌、新聞の連載をこなす"現役"作家であり、2020年1月まで行っていた、月一の法話には全国から人が押し寄せる「最長寿の国民的アイドル」。駆け落ち、不倫、三角関係など、自らの体験を私小説の形で次々に発表し、世間のバッシングに晒されるも、女流作家として不動の地位を確立。51歳のとき出家し、以来、僧侶、作家の2つの顔を持つ。いつまでも恋心を持って生きる―。女性であるということを忘れず人生を楽しむ―。彼女の"生き様"は、不寛容な空気が充満しつつある現代社会で、人間の生命力とは何かを強く感じさせてくれ、<いかに生き、老いていけばいいのか>というヒントともなるはずだ。
公開劇場:静岡/沼津、愛媛/東温